TUBAMEコミュニティへのナレッジ投稿方法

Index

1.はじめに
1.1.動作環境
2.ナレッジ投稿フロー
2.1.投稿フロー
2.1.1.ユーザナレッジのフォーク
2.1.2.ユーザナレッジのクローン
2.1.3.ユーザナレッジのチェックアウト及びインポート
2.1.4.ブランチの作成
2.1.5.ナレッジ作成
2.1.6.コミット及びプッシュ、プルリクエスト
3.ナレッジ管理ツールによるナレッジ作成方法
3.1.ツール構成
3.2.ナレッジの作成詳細
3.2.1.ナレッジを構成するアイテム群の作成
3.2.1.1.カテゴリ作成
3.2.1.2.ナレッジ作成
3.2.1.3.チェックアイテムの作成
3.2.1.4.検索情報の作成
3.2.1.4.1.検索条件の設定方法
3.2.1.4.1.1.JAVAファイル検索
3.2.1.4.1.2.JSPファイル検索
3.2.1.4.1.3.XMLファイル検索
3.3.ドキュメンテーション
3.3.1.見出し作成
3.4.ドキュメント確認及びファイル保存

1.はじめに


1.1.動作環境


Github上のTUBAMEコミュニティにユーザナレッジを投稿する際は、Githubのプルリクエストを使用します。

TUBAMEのユーザナレッジをプルリクエストするには以下が必要です。

また、本手順ではEclipse EGITプラグインを利用するために、あらかじめEclipse EGITプラグインがインストールされている必要があります。



2.ナレッジ投稿フロー


2.1.投稿フロー


TUBAMEコミュニティへのナレッジ投稿は、以下のフローになります。

  1. ユーザナレッジのフォーク

  2. ユーザナレッジのクローン

  3. ユーザナレッジのチェックアウト及びインポート

  4. ブランチの作成

  5. ナレッジ作成

  6. コミット及びプッシュ、プルリクエスト



2.1.1.ユーザナレッジのフォーク


URL:https://github.com/TUBAME/user-knowledgeよりuser-knowledgeをフォークしてください



2.1.2.ユーザナレッジのクローン


  1. Eclipseより Git Repoistires View を開く

    WindowShow ViewOtherGitGit Repositories

  2. フォークしたuser-knowledgeリポジトリをクローンする

    Git Repoistires ViewClone a Git Repositories

    [Note]Note

    URLにhttps://github.com/(あなたのgithubユーザ名)/user-knowledge.git を入力してください。

    その後 NextMaster選択NextFinish

    Finish後は、 Git Repoistires View にuser-knowledgeリポジトリが登録される。



2.1.3.ユーザナレッジのチェックアウト及びインポート


  1. user-knowledgeのチェックアウト

    Git Repoistires Viewuser-knowledgeFETCH-HEAD右クリックCheckOut

    [Note]Note

    Git Repoistires ViewWorking Directory user-knowledge が展開されます

  2. user-knowledgeをEclipseプロジェクトとしてインポート

    Git Repoistires ViewWorking Directoryuser-knowledge右クリックImport Project

    [Note]Note

    Imports Project Wizard 起動後は以下を行ってください

    Imports Project WizardWizard for projectsImport as general projectNextFinsih



2.1.4.ブランチの作成


  1. ブランチを作成する

    Project ExplorerTeamSwitch Tonew Branch

    [Note]Note

    Wizard起動は、 Branch name にブランチ名を入力してください。

    正常終了すると Git Repoistires Viewuser-knowledgeBranches(作成したブランチ)にチェックマークが付与されます



2.1.5.ナレッジ作成


以下の「ナレッジ作成詳細」を参考に、ナレッジを作成する。



2.1.6.コミット及びプッシュ、プルリクエスト




3.ナレッジ管理ツールによるナレッジ作成方法


3.1.ツール構成


ナレッジ管理ツールの構成を以下に示す。ナレッジ管理ツールはナレッジエントリビューおよびナレッジエディタとにより構成される

  1. ナレッジエントリビュー

    個々のナレッジは ナレッジエントリービュー 上で追加・参照・更新・削除します。 作成したナレッジはアイテムとしてドキュメント作成等に活用できます。

    Figure 1. ナレッジエントリビュー

    ナレッジエントリビュー


  2. ナレッジエディタ

    ナレッジエディタは、以下の3つのタブより構成されている

    1. ナレッジ詳細

      ナレッジのコンテンツを DocBook#Article 形式で編集するエディタです。エディタ上で右クリックを行い、タグのテンプレートを挿入することもできます。

      [Important]Important

      独自にセクションが作成され章構成が崩れるのを防ぐため、 <section> タグは使用できません。

      Figure 2. ナレッジ詳細画面

      ナレッジ詳細画面

    2. チェックアイテム

      ナレッジエントリービュー で選択している チェックアイテム情報 および 検索情報 を編集することができます。

      Figure 3. チェックアイテム画面

      チェックアイテム画面

    3. ドキュメンテーション

      作成する HTML ドキュメントの章構成を編集することができます。 見出しを作成後、 ナレッジエントリービュー から カテゴリ をドラッグドロップすることでドキュメントを構成していきます。

      Figure 4. ドキュメンテーション画面

      ドキュメンテーション画面



3.2.ナレッジの作成詳細


ナレッジの作成方法を以下に記載します。

  1. ユーザナレッジ XMLファイル(UserKnowledge.xml)のオープン

    Open WithOtherナレッジエディタ

  2. ナレッジエントリービューの操作

    個々のナレッジは ナレッジエントリービュー 上で追加・参照・更新・削除します。 作成したナレッジはアイテムとしてドキュメント作成等に活用できます。 ナレッジエントリービュー は、以下のいずれかの方法で起動します。

    • ナレッジ XML 新規作成後に自動起動

    • Eclipse のビュー表示メニューからの起動

      WindowShow ViewOtherナレッジ管理ツールナレッジエントリービュー

  3. ナレッジを構成するアイテム群の作成

    アイテムの作成は以下の手順で実施します。最初はアイテムが 1 つもないため、必ず カテゴリ を作成することになります。

    (アイテムの選択)右クリック任意の登録メニュー登録Wizard起動

    [Note]Note

    アイテムを未選択の場合は カテゴリ のみ作成可能です。

    [Note]Note

    上記の他に、コピー&ペーストによる作成も可能です。

    ナレッジを構成するアイテムは、以下の種類があります。 以下に各アイテムの説明を記載します。

    Table 1. アイテムの種類

    項目説明
    カテゴリドキュメント構成の章・節にタイトルに相当すアイテムです。タイトル情報のみ保持します。
    ナレッジ ドキュメント構成の章・節に記述されるナレッジコンテンツに相当するアイテムです。 DocBook#Artile 形式のコンテンツ情報のみ保持します。
    チェックアイテム 該当ナレッジの移植判断情報を保持するアイテムです。 検索手順移植要因難易度 などの情報を保持します。
    検索情報 ナレッジベース検索ツール が検索の際に使用する検索ロジックとなるアイテムです。


  4. ナレッジエディタの操作

    以下の「ナレッジを構成するアイテム群の作成」を参考に、ナレッジエディタを操作し、ナレッジを作成してください。

    [Note]Note

    TUBAMeコミュニティにあるユーザナレッジXMLファイル(UserKnowledge.xml)を操作する場合、サンプルとして「サンプルナレッジ」が登録されています。 ナレッジエントリビューにあるユーザナレッジのアイテムに対して、操作を行ってください。

    Figure 1. TUBAMeコミュニティのユーザナレッジ

    TUBAMeコミュニティのユーザナレッジ




3.2.1.ナレッジを構成するアイテム群の作成



3.2.1.1.カテゴリ作成


(アイテムの選択)右クリックカテゴリ登録登録Wizard起動

Figure 1. カテゴリ登録画面

カテゴリ登録画面


[Note]Note

カテゴリ名を登録してください



3.2.1.2.ナレッジ作成


  1. ナレッジ登録 (カテゴリアイテムの選択)右クリックナレッジ登録登録Wizard起動

    Figure 1. ナレッジ登録画面

    ナレッジ登録画面


    [Note]Note

    登録Wizard起動後は、ナレッジ名を登録してください

  2. ナレッジコンテンツ編集 ナレッジ詳細

    Figure 2. ナレッジ詳細タブ

    
    
    ナレッジ詳細タブ


    [Note]Note
    • ナレッジ詳細タブより、DocBook形式でコンテンツを作成してください。

    • 作成したコンテンツのプレビューはHTMLプレビューが可能です。

      (ナレッジ詳細タブ内のエディタ領域)右クリックHTMLプレビュー

    [Warning]Warning

    コンテンツ素材について

    • 画像ファイル

      figureタグのmediaobjectで画像ファイルを指定する場合は、プロジェクト直下から相対パスを指定してください。

    • テキストファイル

      figureタグのprogramlistingでテキストファイルを指定する場合は、ナレッジ管理(tubame.knowhow)プラグインのplugins/tubame.knowhow_*/resources/xslを起点とした相対パスを指定する。



3.2.1.3.チェックアイテムの作成


  1. チェックアイテムの作成 (ナレッジアイテムの選択)右クリックチェックアイテム情報登録チェックアイテム情報登録Wizard起動

    Figure 1. チェックアイテム情報登録

    チェックアイテム情報登録


    Figure 2. チェックアイテム情報登録Wizard画面

    チェックアイテム情報登録Wizard画面


    [Note]Note

    チェックアイテム情報登録Wizardではチェックアイテム名のみで登録可能です。登録後はチェックアイテム情報をダブルクリックすることで チェックアイテム タブで編集可能です。

    以下に チェックアイテム タブで編集する チェックアイテム情報 の各入力項目の説明をします。

    Table 1. チェックアイテム情報

    項目説明
    検索手順登録するナレッジとしてどのような移植箇所をどのように検索するのかの概要を文章で入力します。
    検索実施 ナレッジベース検索ツール で検索する際に、実際に検索対象とする場合はチェックを有効にします。
    移植要因移植が必要となる理由として該当する項目を選択します。
    難易度 移植作業の難易度を選択します。
    [Note]Note

    選択基準は以下となります。

    • 実装内容の大規模な修正が必要で、実装や設定等の大幅な見直しが必要

    • 実装内容を考慮した小規模な修正が必要

    • 実装内容を考慮せず軽微な修正で対応可能

    • 不明

      難易度不明

    • 移植不可

      移植不可

    難易度詳細 移植作業の詳細な難易度を選択します。
    [Note]Note

    選択基準は以下となります。

    • 難易度が であるもの

    • 難易度が であるもの

    • 低1

      難易度が であり、置換レベルで対応不可能であるもの

    • 低2

      難易度が であり、置換レベルで対応可能であるもの

    • 不明1

      難易度が 不明 であり、JBossにて該当機能がなく難易度を判断できないもの

    • 不明2

      難易度が 不明 であり、JBossに該当機能があるかどうかも不明で難易度を判断できないもの

    • 移植不可

      難易度が 移植不可 であるもの

    目視確認設定したロジカルな検索条件だけでは移植項目が特定できない場合の目視による調査方法または、判定基準等を入力します。
    ヒアリング確認開発元に確認しなければ移植の必要性が判断できない項目の場合の開発元への確認内容を入力します。




3.2.1.4.検索情報の作成



3.2.1.4.1.検索条件の設定方法


TUBAMEの汎用検索はアナライザを利用して動的解析を行うのに対して、TUBAMEのナレッジベース検索はすべてテキストデータとして検索を行います。ナレッジ管理ツールで検索条件として指定できる主要な要素は以下になります。

  1. 検索対象ファイル

    検索対象ファイルを指定する。

  2. 検索キーワード

    パラメータは2つ存在します。キー1とキー2が指定できます。

    • 検索キーワード1

      検索キーワード1のみ指定された場合は、そのキーが存在する行を出力します。

    • 検索キーワード2

      検索キーワード1かつ検索キーワード2が指定された場合は、キー1にマッチしたファイルに対して、さらにキー2で検索し、キー2にマッチした行を出力します。

  3. 検索モジュールファイル

    XMLファイルでXPATH検索を行う場合のみ指定する。

Figure 1. ナレッジ管理ツールの検索条件(CheckItem)の設定画面

ナレッジ管理ツールの検索条件(CheckItem)の設定画面


以下に検索条件として、よく検索を行う以下の3つの種別(JAVA/XML/JSP)について検索条件の指定方法について示す。

[Note]Note

このドキュメントもナレッジ管理ツールで作成しており、で実際に以下の3つの種別について検索条件(チェックアイテム)を設定していますので、そちらも合わせてご確認ください。



3.2.1.4.1.1.JAVAファイル検索


JAVAファイルの検索例として、weblogic.utils.FileUtilsを利用しているクラスを検索する。

Table 1. JAVAファイルの検索例

検索対象ファイル検索キーワード1検索キーワード2検索モジュール
*.javaweblogic\.utils\.FileUtilsFileUtils 

[Note]Note

FileUtilsのようなほかのライブラリでも利用される汎用的なクラス名の場合は、目視確認項目として、 目視確認項目を入力してください。



3.2.1.4.1.2.JSPファイル検索


JSPファイルの検索例として、JSPファイルで独自のタグ(wl:cache)を利用しているか検索する。

Table 1. JSPファイルの検索例

検索対象ファイル検索キーワード1検索キーワード2検索モジュール
*.jspwl:cache  



3.2.1.4.1.3.XMLファイル検索


XMLファイルの検索例として、weblogic.xmlでprint-nullsタグが利用されているかを検索する。

Table 1. XMLファイルの検索例

#検索対象ファイル検索キーワード1検索キーワード2検索モジュール備考
1weblogic.xmlprint-nulls  TEXT検索
2weblogic.xml//jsp-descriptor/print-nulls ext_search_xpathXPATH検索


XPATH検索の際、検索対象のXMLでネームスペースを検索している場合は、以下のように検索条件を設定してください。

Table 2. 検索対象ファイルのXMLがネームスペースを利用している場合の検索例

#検索対象ファイル検索キーワード1検索キーワード2検索モジュール
3weblogic.xml//*[local-name()='jsp-descriptor']/*[local-name()='print-nulls']  ext_search_xpath

[Warning]Warning

XMLファイルの検索例の#2の検索条件については、weblogic.xmlがネームスペースを利用しているので検索例#3を指定してください。XMLファイルの検索例#2の検索条件で検索を行っても、検索対象のXMLファイルがネームスペースを利用しているので、ただしく検知できません。



3.3.ドキュメンテーション


ドキュメントの章構成をドキュメンテーションタブより作成することができます



3.3.1.見出し作成


ドキュメントの章構成を ドキュメンテーション より作成することができます

(ドキュメンテーションエディタ内で右クリック)見出し作成見出し作成Wizard起動

Figure 1. 見出し作成画面

見出し作成画面


Figure 2. 見出し作成Wizard画面

見出し作成Wizard画面


Figure 3. 見出し作成後の画面

見出し作成後の画面


[Note]Note

見出し名を入力してください。見出しを作成後、 ナレッジエントリービュー から カテゴリ をドラッグ&ドロップすることでドキュメントを構成していきます。

Figure 4. ドラッグ&ドロップ画面

ドラッグ&ドロップ画面


Figure 5. ドラッグ&ドロップ画面後の画面

ドラッグ&ドロップ画面後の画面




3.4.ドキュメント確認及びファイル保存


Figure 1. エディターメニュー画面(左より、HTML保存、XML保存、HTMLプレビュー)

エディターメニュー画面(左より、HTML保存、XML保存、HTMLプレビュー)